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東京ドーム990個分の広さを持つ、モンタナの荒野の美術館

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「美術館」で屋外型というと、大抵は整備された庭園・公園という場合が多いのではないかと思いますが、7月3日にモンタナ州ビリングスという町から100km以上離れたフィッシュテイルにオープンした「Tippet Rise Art Center」は、だだっ広い荒野そのものがです。その広さ4,654ヘクタールで、東京ドーム990個分 ! そんな空間にオブジェや野外クラッシックコンサートホール(夏にはコンサートが開催される予定)が点在していて、アートや音楽が楽しめるというわけです。(因みに、センター内の移動は電気自動車を使用)

そんな中でも特に目を惹いたのが「Ensamble Studio」(マドリッド / ボストン)による3つのインスタレーション。かなりスケールがデカいです。メイキングビデオ見る限り、土木工事を駆使してつくられてます。
 

1.Beartooth Portal

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2.Inverted Portal

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3.DOMO

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3つに共通するのは、何か「ストーンヘンジ」みたいな感じで神秘的です。
荒野に溶け込んでいるようで、溶け込んでいない、以前からあるようで、そうではない、その塩梅が絶妙だと思う次第です。
モンタナ州って行ったことないですけど、東から西へ開拓されてきたアメリカの歴史の中で、未だ開拓されていない「残されたフロンティア」というイメージがあって、それ故、この3つの「以前からそこにある感じ」のインスタレーションはビジターを開拓者の気分にさせてくれる効果があるように思います。