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Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

ソーシャルメディアスターが「涙のソーシャル引退宣言」し、逆に「ソーシャルメディアと闘う戦士」になってリブランディングを図ろうとするも、意図がバレて悲劇的な結末を迎えるというパーソナルブランディングの困難さを物語る話

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ソーシャルメディアを駆使してパーソナルブランディングを実行し、一儲けしている人はたくさんいらっしゃいますが、この分野もかなり競合がキツイ状況になっていることはだいたい察しがつきます。これは1人のソーシャルスターが競争から一歩抜け出そうと、大博打に打って出て、悲劇的な結末を迎えるという話です。

※これ、昨年末の話で、途中までは知っていたのですが、最近その結末を知って驚いた次第で、今頃ブログ記事にします。

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Instagramで50万人のフォロワーを持つEssena O'Neill(オーストラリア)は、ファッションブランドなどをクライアントにモデルとして稼いでいたのですが、ある日突然「全てのソーシャルメディア活動を辞める」と宣言しました。理由は「偽りの自分を演じることにつかれた」とのこと。腹をひっこめ、ポーズを計算し、日々フォロワー数やいいね!数にとらわれることに空虚さを感じたそうです。(よくありそうなことです)

これが、泣きじゃくりながら、ソーシャルメディア引退を語るビデオ(を紹介したビデオ)です。

 

 
そして、彼女はそれまでに投稿した2000枚のInstagram写真を即座に削除し、それだけでは満足せず、逆に「ソーシャルメディアという新興宗教と戦う」という名目で"Let's Be Game Changer"を立ち上げました。
 
これがその声明です。女性の共感を意識してか、ノーメイクです。
 
 
しかし、彼女は"Let's Be Game Changer"のブログを通じて「スポンサーからの支払いなしで家賃が払えない」と、ファンにダイレクトに寄付を求めたり、ファン向けに本を出版するという計画もあることを公表しました。
 
ん? あの涙は何だったんだろう...という感じがじわじわ来ます。
 
そこに「Essenaの行動は全部インチキだ」というもう1つのストーリーが、彼女と一緒にロスで遊んだというYouTuber "Nina & Randa"やその弟"Willie Nelson"によって投稿されました。また、彼女に近い存在のオーストラリア人からもFacebookTwitterを通じて告発がありました。
 
 
つまり、Essenaによる「涙のソーシャルメディア引退宣言」は彼女のリブランディングのための大芝居だったというわけです。ソーシャルメディアで成りあがった女子が、そのソーシャルメディアと闘う戦士になり、ソーシャルアカウントを持たずして、ファンのチカラを使ってソーシャルヒロインになる...よくできたストーリーです。新陳代謝が早く、コンペティティブなソーシャルメディアでスターの座をキープし続けるのは並大抵のことではなく、このぐらいやらなきゃならないんでしょうか。
 
この話、ソーシャルメディアを巡る現代人の病を物語っているようにも見えますが、自分は18才の少女の大胆な行動力を称賛したい気もあります。いい歳した自分は何も行動できていないので。
 
残念なことに、現在では、ソーシャルメディアという新興宗教と戦うために開設した"Let's Be Game Changer"は、Coming Soon状態に逆戻りしています。Essenaには、不屈の精神でもう一回起き上がって欲しいです。
 
(via Mashable)