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いじられるエリザベス女王を見て、白々しくない偶然を仕込んでみたいと思った

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ちょっと前の話ですが、英国・エリザベス女王の90才のバースデーパレードが行われました。女王の鮮やかなグリーンの洋服が印象的です。

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ところが、この「グリーン」によって、クロマキー合成が可能となり、いろんなコスプレ写真がネット上に投稿されるという事態が起こりました。

バットマンにされたり、近衛兵にされたり、かなり遊ばれています。

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一時期、「ストーリーテリング」ってワードが広告業界バズワードになりましたが、ブランドが語った所で記憶の中にどのぐらいとどまるのか、という点で個人的に疑問がありました。その点で、ストーリーは「語る」より「つくってもらう」方がよいのではないかと思ったのですが、この女王のケースはその典型ではないかと思います。
 
女王のケースは、そんなことを狙ってグリーンの衣装を着たわけではなく、偶然だと思うのですが、結果的に女王の「愛されてる感」が現れていて、微笑ましく感じる次第です。こういう「白々しくない偶然を仕込む」ということをもっと考えたいです。