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アメリカで地上波ドラマ×VRの試み

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昨年あたりから、New York TimesCBS, ABCなどのメディアで「VRジャーナリズム」が導入され初め、今年になってNHKが360度映像を楽しめるコンテンツアーカイブ「NHK VR NEWS」を公開したり、FOXスポーツがNASCAR開幕戦でVRストリーミング配信を実施したりと、「メディア×VR」みたいなテーマがザワザワしておりますが、アメリカでは地上波のドラマ放送に連動したVRが仕掛けられております。放送ではなく、あくまでも番組のプロモーションとスポンサーサービスという感じですが。

現在、ABCで1stシリーズがオンエア中の、バージニア州クアンティコ基地を舞台にFBI候補生たちの人生を描いた"QUANTICO"のスタッフがLEXUSのために、3分半のストーリーを書き下ろし、それをVRで制作。キャストもドラマと同じで、ファンなら絶対に視聴したいという作品です。勿論、ストーリーにはLEXUS LX570 SUVがフィーチャーされています。

視聴はYouTube360やサムスンのスマートファン用のLittlestar Cinema VR app、同じくサムスンのVRヘッドセットを通じて可能です。

新人捜査官になって、クラブの中をさまよって、悪い奴を見つける...こんな感じのストーリーでしょうか。そして、以下がメイキングビデオです。
シリーズが開始前のプロモーションではなく、半分以上エピソードを消化してからの展開というのが意外な気がしますが、ファンにドラマの新たな楽しみ方を提供するという点でも、スポンサーに放送を超えた機会を提供するという点でも、意義ある実験的な試みだと思った次第です。行く行くは、放送そのものをVRで、という時代が来るんだろうと思います。