Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

1本の番組に流れる複数社のCMを1つのコンセプトで制作する

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クリスマスが近づくと、欧米諸国では、貧しい人への施しを目的としたチャリティ企画が盛んに行われる。12月18日に英国ITVでオンエアされた"Text Santa"は、2011年から始まったチャリティ番組で、日本で言えば「愛は地球を救う」みたいな感じだろうか。今年は過去最高の15億円の募金が集まった。

そして、オモシロイなと思ったのが、昨年から始まったAd Break企画。通常、提供スポンサーは各々自由な表現でTVCMを制作し、オンエアするけど、番組側が表現テーマを設定し、制作もITV Creative(インハウスプロダクション)が担当する。

今年は番組でChristmas Jumper(セーター)をフィーチャーするということで、全てのCMが「ニット」で作られた。参加したのはBT, British Gas, Nationwide, DFS, Amazon Prime, Dreamsの6社。ニットということで、とても温もり感あります。コマ撮りというのも、その雰囲気を助長させているかもです。

例えば、DFS。

Dreams。
6本全てを5週間で取り終えたとのこと。かなり手間のかかりそうな作業です。

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昨年はConfuse.com, BT, Premire In, Warner Brosが参加。"LEGO the Movie"公開のタイミングということで、LEGOがテーマだった。(下のビデオには全作収録)

これもDVRによるCMスキップ防止の一手かも知れません。雑誌でも何でも、メディアというのは、読者や視聴者とメディアのエンゲージメントにのっかる訳なので、(現実の手間などを無視すると)こういう方法は理にかなってるのではないかと思います。
時々、番組出演者が商品CMに出演というパターンがありますが、これは更にその一歩先を行っているのではないでしょうか。