Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

広告のメッカでアートが人々を魅了する


"The Times Square Advertising Coalition","Times Square Arts"という2団体が広告のメッカ"Times Square"をデジタルアートで占拠する"Midnight Moment"が2012年の4月より、開催されている。これは、アーティストが月替わりで毎日23時57分から作品を披露するという試みだ。世界の屋外広告の総本山と言える場所でアートというのも不思議な感じがしますが、気になった作品を紹介します。
2014.3: Zach Nader"optional features shown"
自動車のCMから自動車だけを取り除いたイメージ。広告のメッカで商品だけ取り除き、それがホラー仕上げになっているということに色々な含みがありそうだ。

2014.8:Alfredo Jaar"A Logo for America"
アメリカのロゴだけを表示するという...これは愛国心の象徴としてTimes Squareを捉えているのか、アメリカ的消費文化への皮肉を消費文化の象徴的場所で行っているのか。

2014.10: Ryoji IKeda"Test Pattern"
上の2つがTimes Squareという場所を意識して、社会テーマを回収しようとしているのに対し、Times Squareの空間的特徴を活かしたビジュアル表現として追求されている感じだ。

"Test Pattern"なるこの作品、原型はフロア展開のようです。

Ryoji IKedaについて少し調べてみると、超音波や周波数などに焦点を当て、物理的・数学的アプローチを多用するアーティストとのことで、この"Superposition"というパフォーマンスを発見したのですが、非常に難解。量子力学や量子情報理論を美学的な視点から解釈している作品らしいですが、全く理解できません。ただ、高度な科学と音楽を融合させたアートというのが興味深いです。

Times Squareのアート企画から始まって、個別のアーティストの話へと飛びましたが...Ryoji IKedaはフランス拠点で世界各地を巡ってパフォーマンスしているようで、ついていけないような気がしますが、一度ライブなど行ってみたいです。