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重要な製品発表会で、AppleはOK Goのアイデアをパクったのか?


"Perspective"(見方)と題されたAppleのフィルム。火曜日にカリフォルニアで行われた新製品発表会の冒頭に公開されたフィルムであり、トリックアート的手法を使った演出が印象的だ。

ここで語られているメッセージの一部を抜粋すると...

いつも異なる角度で物事を見る人たちを讃えよう。
物事に新しい意味を与えることの大切さ。
常にもう1つの見方、より良い見方、より大きな物事の見方があることを信じよう。

これらの言葉はジョブズの伝説的キャンペーン"Think Different"に集約される。大切な新製品の発表を前にAppleのポリシーを再度強調した訳だけど、Appleは"Think Different"などと言う資格は無いと言っている人たちがいる。OK Goだ。なぜなら彼らが6月中旬にリリースし、YouTubeで1,000万視聴を突破した"The Writing's On the Wall"のMVに"Perspective"が酷似しているからだ。

OK Goの方がカラフルではあるが、確かに似ている。実は4月の段階でAppleとOK Goはビデオ・コラボレーションを検討しており、OK Goからトリックアートを使ったアイデアを提案していたが、最終的にはAppleがコラボレーションを断った。しかし、Appleはその後、OK Goのビデオを制作したプロダクション"1stAveMachine"及びディレクターと契約し、この"Perspective"を制作した。
Appleのこのような騒動は実は初めてではない。あの印象的なiPodのシルエット広告(2005)がLugz(シューズブランド)の広告と似過ぎているという問題があった。


その翌年のMac with IntelのTVCMがThe Postal ServiceのMV"Such Great Heights"に酷似しているという騒動もあった。

OK Goは訴訟を検討しているようだ。Appleにとっては"Think Different"が浸透している今、ブランドイメージとしてはかなりの打撃を蒙るかも知れないが、以前同様大事に至らず切り抜けるかも知れない。また、これまで散々パクリのレッテルを貼られてきたサムスンの逆襲があるかも知れない。
(via Bloomberg Businessweek)