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カンヌライオンズ2014〜Design部門


Design部門の受賞作品が発表されました。グランプリは...
Bergen International Festival
クラシカルでアバンギャルドな音楽祭である"Bergen International Festival"(ノルウェイ)のブランドのシンボルとして、コードの"F"をイメージしたロゴタイプを作成。このロゴは旋律に合わせて自動的に成長したり、分解したりする数学的システムを内包している。
このロゴをステーショナリーや屋外広告に異なるコンビネーションで展開すると共に、"Soundsmith"なる"F"を使って作曲できるインタラクティブシーケンサーをリリースした。
小さなデザインアイデアが人々に豊かな経験を提供する偉大なるデザインに共通する要素を持っていると評価された。

その他、評価が高かったのは"Cleft to Smile"(Operation Smile)
インドの非営利団体"Operation Smile"による仕掛け。あまり知られていないことだけど、インドでは多くの子供たちがクレフトという唇が裂ける病に侵され、母親の影に隠れたり、物で顔を覆ったりして、裂けた唇を人に見られないように生活している。そして、10人に1人がこの病で生命を失うそうだ。
しかし実際は45分の簡単な手術で笑顔を取り戻せるらしく、この問題を広く知って貰い寄付を募るために、簡単なロゴを開発し、ソーシャルメディアで大量に拡散させた。
そのロゴというのが":{to:)"。所謂絵文字になっており、「裂けた唇から笑顔へ」という主旨がよくわかるようになっている。

更に"Gourmet restaurant Dill"(LIDL)
高級な食材を使わなければ美味しい料理は出来ない...と信じている多くの人の意識を変える為に、低価格食材を扱うスーパーマーケット'LIDL'が自社で販売する食材を使ったとびきり美味しいレストランをオープン。安い食材でも良い食材があるし、味に定評のあるレストランだって安い食材を使っている。食材の値段だけで料理のクオリティは決まらない...と主張した。