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スーパーボールで4億円のCM枠を購入せずに目立つ方法


Seahawks vs Broncosのスーパーボールのテレビ視聴者数は過去最高の1億1150万人を記録した。こんな高視聴率番組なら誰もがCMをオンエアしたいが、30秒スポットの価格は400万ドルと破格。しかし、そんな高額料金を支払わずにちゃっかりと視聴者の注目を獲得したブランドがある。
スーパーボールはテレビ視聴と共にTwitterもかなりの盛り上がりを見せており、そこに目を付けたのがTide(P&G)だ。昨年もOreoが試合中の停電にタイミングを合わせてポストしたTweetが22,000ReTweetを獲得し、話題になったけど(関連記事「スーパーボールはソーシャルボールへ」、今年はTideがVineを使って番組中にオンエアされるCMにツッコミを入れつつ「汚れを落とす」という機能を訴求するパターンだ。
担当者の話によると、全22Vineをポストし、360万インプレッション+数千ReTweetを獲得したとのこと。Tideは昨年、スーパーボールCMを出稿しており「今年は400万ドルを節約しつつ、同等以上の効果を得た」と語っている。
いくつか、TideのVineを紹介します(Vive貼れないのでリンクで見て下さい。すみません)

Budweiser“Puppy Love”に対するVine


BudweiserのCM同様に犬と馬の友情を描いている。(Vineこちらで)
※Budweiser“Puppy Love”

Pepsiハーフタイムショーに対するVine


10年前のハーフタイムショーでジャネット・ジャクソンの胸が露わになったことに対するツッコミと思われる。(Vineこちらで)

T-mobile“#NoContract”に対するVine


携帯電話の長期契約が不要(=No Contract)にひっかけた内容。Tideの使用シーンとつながっている。(Vineこちらで)
T-mobile“#NoContract”。

JaguarRendezvous”に対するVine


黒スーツの登場人物をイメージしている模様。(Vineこちらで)
JaguarRendezvous

※その他のVine投稿はTideのVineアカウントで。
ここ数年、スーパーボールCMの大半が事前に公開されるようになったことから、事前にVine素材を準備することが可能になった。また、昨年の秋からVineサイズのスポット(Vineは6秒だけど、TV局の規定に合わせて5秒)がフットボール番組でオンエアされ(関連記事「TVCMは15秒から6秒へ!?」)、かなりシェアされたこともVine採用の要因になったと思います。
日本の企業でVineを積極的に活用する企業はまだあまり見ませんが、ワールドカップやWBCなど、日本でも注目されるイベントはあるので、そういう時に活用する企業が現れるかもです。