Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

「1にも2にも企業倫理」を痛感させられるHyundaiのTVCM


視聴者を振り向かせる為に、SNSでの会話の材料にしてもらう為に...と強く思うあまりに行き過ぎた表現を採用するTVCMというのが時にあるが、Hyundaiの“Pipe Job”はその1つであり、そして大きな波紋を呼んでいる。
※追記:Hyundaiがメジャーな動画共有サイトの映像を全て消去しているのでこちらをどうぞ。

Hyundai ix35で排ガス自殺を目論んだ男が失敗。原因は100%排ガスを出さないから...。エコカーであることを強調する表現なんだけど、これが大きなバッシングに繋がった。
そのバッシングの起爆装置になったのがHolly Brockwellという女性のBlog。彼女の父親が「愛してるよ」と書かれた手紙を残し、自動車を使って排ガス自殺をした過去が綴られている。

Hyundaiは謝罪し、オンエア中止を決断したが、時既に遅し。
しかし、過去にも似たようなTVCMがあった。いずれもHyundai同様にローエミッション訴求広告だ。
Citroen: Suicide(2002)

Audi A5 - Suicide(2009)

※追記:Hyundai以降、Audi動画共有サイトの映像を全て消去しているのでこちらをどうぞ。
今回の件でHyundaiの企業倫理が問われている訳ですが、それがAudiやCitroenに飛び火する可能性もありそうです。高度にソーシャルメディアが発達した時代は「倫理観」が全てに優先することを再認識させてくれるケースです。