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Campaign, more than anything

佳境を迎えた大統領選の強烈なネガティブ合戦


大統領選の投票日を目前に控え、Obama/Romny両陣営の強烈なネガティブキャンペーン合戦が繰り広げられている。
まずはRomny陣営。“The American Decline”と題されたこの映像はObamaの4年間のアメリカの凋落ぶりをドラマチックに描いている。失業、秩序を失った世界、石油価格の高騰、宗教の軽視によるモラルの崩壊、負債...。共和党のネガティブキャンペーンはいつもながら表現がドギツイ。

一方、民主党はフィルムディレクター兼女優のLena Dunhamを起用。“Your First Time”と題されたこの映像は「女は優しい男を求めていて、国民皆保険や中絶に対する姿勢など現在のオバマの政策はそれに合致している。だからこそ、あなたの初めての投票(=Your First Time)に行くべき! 」という投票率アップ作戦を鮮明にしている。政策を伝えながら何となく男女の初体験を示唆しつつ、それを「初めての投票」と結びつけている訳だ。こういったユーモアのある選挙広告は珍しい気がします。

しかし、民主党のもう1本の映像はかなり強烈。“Avengers”の監督であるJoss Whedonの語りが中心のこの映像のクライマックスはRomnyを“Zomny”(Zombi+Romny)呼び、破壊力抜群のビジュアルを添えている。


また、“Gum Election”という企画も行われている。これはgumelection.comでポスター(下)をダウンロード&プリントし、街のどこかに掲示する。有権者は嫌いな候補者の画に食べているガムを貼り付けるという仕組み。狙いは投票促進とガムのポイ捨て対策とのこと。「投票促進」ということは投票率上昇が勝ちにつながる民主党支持者の仕業では無いかと予想します。


投票日は11月6日です。4年間で唯一CNNにかじりつく日です。