Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

アイデアはこうやって昇華する


毎日世界中で精製されている企画の中で、1人のチカラだけで創られたモノというのは非常に少ないと思う。普段企画会議に出席すると、誰かの発想に別の誰かのアイデアが加わり、その上に誰かがまたアイデアを上乗せし...という要領でアイデアが提案に値する企画へと昇華していくのがよくわかる。
GoogleがTate Modern(ロンドンの国立近代美術館)と組んで立ち上げた“The Exquisite Forest”は、そんな企画の成長・発展プロセスを可視化することの面白さを表現するプロジェクトではないかと思う。


このプロジェクトは基本的に表現方法をコマ撮りアニメーション限定している。誰か1人のアーティストがどういう方向にアイデアを発展させていきたいか、最低限のルールとベースとなるアニメーションビデオを提示。それに枝葉を付けて木・林として成長させていくイメージで別の誰かが新しいアイデアを投稿していく。ということで参加方法は2つ。1つは誰かのアイデアを発展させるアイデアを投稿すること。もう1つは、自分発のプロジェクトを立ち上げること。

五輪ということもあってか、Chrome Web Labに引き続き、ロンドンでの大型プロジェクトであり、今回も国立ミュージアムとのスケールの大きなタイアップだ。
発展プロセスが分かりやすいとは言え、コマ撮りアニメーションに限定しているので、参加が集まるかどうか心配になりそうなものだけど、それでも積極的にリスクテイキングしてやってしまう「行動力」が開拓者ですね。