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「飲料ブランドのXスポーツ贔屓」への反抗


スケボーやスノボ、パルクール(町中の段差を華麗なジャンプで駆け抜ける)など、エクストリーム系スポーツのクールなイメージをブランド価値に還元すべく、広告イメージとして活用する飲料ブランドは多い。いや、辟易するほどに多すぎる。そんな傾向に対するカウンターというか、「うけ狙い」というか、“Guarana Antarctica”(ブラジル)が“Le Petit Parkour”なるヴァイラルビデオをリリースした。

小太り髭男を始め、弱々しそうな登場人物がとても小さな段差を大袈裟に飛んでいくこの「アンチ・パルクール」的ビデオ、かなり馬鹿馬鹿しいんだけど、彼らはこれを「ミニ・パルクール」(Le Petit Parkour)と呼んでいる。そして、小太り髭男がラップのリズムに乗せて「とても危険」「警察に見つかったら捕まる」と歌っている。ラストシーンでは、警察が小さな段差に追跡を断念するというオチ。
飲料ブランドって「爽やか」「クール」路線を好むので、このあたりの「面白」ポジションがポッカリ空いているケースが多いとは言え、かなり思い切ったアプローチだ。きっと、マーケットシェアの低いブランドの破れかぶれの一撃なんだと思う。