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NikeによるNBAロックアウトに対する表と裏のメッセージ


今シーズン、13年ぶりのロックアウトに突入しているNBA。Dwyane Wade, Chris Paul, Carmelo Anthonyといったスターたちがお年寄りやユダヤ教徒、北京の人々なんかとゲームを楽しむこのビデオの表向きのテーマは、“Love The Game No Matter What”(何があろうバスケが好きだ)。ロックアウトでゲームが見れなくても、俺たちはバスケが好きだし、みんなもう少し待とうぜ! と「ファン離れ」を最小限に食い止めようというアプローチだと思う。一方で、ロックアウトは選手の環境にも大きなダメージを与えている。選手はチームの練習施設を使えず、高校やYMCAの体育館などを転々としており、中には欧州のクラブチームに期限付き移籍をする選手までいる。このビデオのように「ファンサービス」と称して草バスケをやっている選手もいるかも知れない。つまり、このビデオはそんな選手の辛い状況をNBAコミッショナーや各チームに訴えかけているという見方もあるのではないか。
このビデオをリリースしたNikeのビジネスも相当な打撃を受けているだけに、こういうダブルミーニング的ビデオをリリースしたんだと思う。