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ソーシャルテレビで番組提供の目的や手法が変わる


視聴率の良い番組やブランドビジョンと合う番組を選んでTVCMをオンエアするというのが番組提供の基本形だけど、ソーシャルメディアの高まる存在感が番組提供の目的や手法にかなりの影響を与えるようになっている。
“The X Factor”(Fox)は人気の高いリアリティ音楽オーディション番組なんだけど、この番組のスポンサーであるPepsiが“Pepsi Pulse”“Pepsi Sound Off”という番組に関連する2つのソーシャルサイトを立ち上げた。“Pepsi Pulse”は視聴者が番組側の質問に対してレスポンスし、その結果をビジュアル化して見せるサイトだ。

一方、“Pepsi Sound Off”は、Twitterのタイムラインのような感覚で番組に対するコメントをポストするサイトで、各々のコメントは個々人のTwitterFacebookに反映されるという仕掛け。参加者は独自のアカウントを持ち、投稿数に応じてFoursquareのようなバッヂが提供される。また、全てのコメントの中で最も人気が高いコメントが15秒TVCM化され、“The X Factor”の提供枠でオンエアされる。

ソーシャルテレビのプラットホームを番組側ではなく提供スポンサーが運営するというのはどんどん増えてきそうな感じ。特に、素人がメインの出演者となる「リアリティショー」は、ソーシャルテレビであれこれ意見するのに向いた番組形態だと思うし、米国は「リアリティショー」が多いので今後様々な実験的試みが見られるのではないでしょうか。