Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

2011年FWAが選んだノンフラッシュサイト30


FWA(Favourite Website Awards)は毎日“Site of The Day”(SOTD)として広大なWebから1つの見るべきサイトを選んで紹介しているけど、2006年までは基本的にフラッシュサイトばかりが選ばれていて、2007年2月21日に初めて「ノンフラッシュサイト」が選ばれた。それが、“Levi's Copper Jeans”だ。

以降の3年間でプラグインフリーのサイトはいくつか登場したけど、最も衝撃的だったのが2010年のSite of THe Yearに輝いた“The Wilderness Downtown”(確かに、これは強力なインパクトだった)。

これを機にノンフラッシュサイトは徐々に増加し、2010年末までにSOTDに選ばれたノンフラッシュサイトが10に満たなかったのが、2011年は既に30以上のノンフラッシュサイトがSOTDに選ばれた。そこで、FWAが2011年にSOTDとして選んだ特に魅力的な30のノンフラッシュサイトをリスティングしているので紹介したい。
Ben the Bodyguard App - Homepage

2011年は同時に「スクローリングサイト元年」とも言われているらしいんだけど、その最初の作品がこれ。
Nike Better World

「レイヤー感覚」が不思議な縦スクロールサイトで、これ以降、こういった趣向のサイトがいくつか立ち上がった。Sony Tabletのサイトもこんな感じだ。
Toyota Prius Projects

HTML5Wordpressのハイブリッド。横スクロールで、横に横に新プロジェクトが追加されていく感じが良い。
This Shell

めちゃシンプルなパズルのインタラクティブゲーム。
IWC

兎に角スタイリッシュなサイト。
BLITZ - We Design Love

デジタルエージェンシー“BLITZ”のWebSite。ベーシックなデザインでありながら、クオリティが高いと評判(らしい)。
WeSC Footwear

アーティスティックなスクローリングだ!
GSDM.com

HTMLで構築された目を見張るエージェンシーサイトだ。
World's Biggest PAC-MAN

単にプレイするだけじゃ無く、自分でパックマンの迷路を創って登録し「みんなで力を合わせてドデカ・パックマン迷路をつくる」こともできる。コンセプトがイカしてる。
Photo Particles

HTML5,WebGLを使ったサイト。「写真をドロップするとあら不思議」という感じ。
Cuban Council 1911

Facebookロゴタイプを世に送り出したデザイン会社のWebSite。シンプルで力強いとはこのことだと思う。
Photography by Rickard Sund

ドローイングナビゲーションは初めてでは無いけど、HTMLでは初。
Messages for Japan

日本を救う為に世界を1つにした価値あるサイト。
Lullabies

バーティカルスクロール」に若干の奥行き感があって不思議に気持ちいい。
Dennys.com

縦だけしゃなく横もスクロール。
3 Dreams Of Black

想像を絶するインタラクティブ3Dアニメーション。「ノンフラッシュサイト」だけなら今年No.1の作品。
The Bullitt Agency

プラグインフリーで視聴できるフルスクリーンビデオ。宇宙戦艦ヤマトの白色彗星を思い出す。
Guide to the App Galaxy by Google

Googleがリリースしたアプリ制作ナビゲーションサイト。ロケットが宇宙へ飛び立つかのように上へ上へとスクロール。
ultranoir

HTML/CSSのスキルが活かされたフルスクリーンビデオサイト。
Mario Kart Wii Experience

指先は縦スクロールだけど、画面は横に行ったり下に行ったり斜めに行ったり。凄く大きな紙の上を旅している感じ。
Bjork

「フラッシュならこんなの簡単だよ!」という人がいる一方で、「Webの可能性を拡張した作品」との声もある。
Levi's Roadwear

名も無いバンドが全米をクルマ1つで旅しながらライブを行う企画。Google Map+ジーンズという意表の組み合わせで彼らの行動をトラッキングしたのが面白い。
OK Go - All Is Not Lost

ウィンドウが凄まじい勢いで開閉する、The Wildness Downtownの進化形とも言えるOK Goのミュージックビデオサイト。メッセージツールとしてカスタマイズできるのもイイ。
Maersk Fleet

貨物船という渋いテーマ設定と、フルスクリーンで表現されたど迫力が男心を刺激する作品。
New Zealand 100% Pure

縦スクロールでの景色の変化がシームレスな感じで気持ちいい。
ala

これもデザイン会社のサイト。カラフルな作品と(またもや)縦スクロールがいい。
PUMA.com

Eコマースサイトとして優れているという評価。FacebookTwitterのエントリがトップページで一望できる。
DentsuNetwork.com

最近流行の「レイヤー使い」がうまい縦スクロールサイト。
Scotch & Soda

フルスクリーンはファッションのように特別なイメージを売り込まなきゃならないブランドには向いていると改めて思う。
Soulwire

これを説明する言葉が思いつかない。「ノンバーバル」ってやつです。
全体として、エージェンシーやデザイン会社といった作り手側のサイトが多い(形としては「スクローリング」が多い)ように思う。このリストに添えられた解説では、「まだまだフラッシュサイトが主流だけど、ノンフラッシュサイトはユーザーの経験をよりリッチする、よりイノベーションを加速させる」と締めくくっていますが、新しいことを売り込む為のお手本ということでしょうか。