Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

カンヌ2011に見る12のトレンド

先頃閉幕した「カンヌ2011に見る12のトレンド」なるスライドが公開されている。決してインスピレーションになるような類ではなく、あくまでもトレンドの紹介。
1.Scial TV: TV見ながらFacebook, Twitterでその内容について語り合う、というトレンド。「スーパーボール」を見ながらCMオンエアブランドについて語られるTweetを集約した“Brand Bowl”やMTV Awardに向けて応援Tweetの量を可視化する“Twitalyzer”など。
2.Digital Story Telling: ユーザーがソーシャルメディアで発信した内容をコンテンツ化したり、ブランド自身がユーザーコミュニティにコネクトして会話を活性化させる、というトレンド。
3.HTML5 and Web Apps:「サイバー部門グランプリ」を獲得した“The Wildness Downtown”のようなHTML5を使ったWeb Appsなど。「映し鏡」「ROMA」なんかもそうです。

4.Collaboration and Co-Creation: 世界中のユーザーのシューズを集めてアーカイブ化する“Sneakerpedia”など、ユーザーとの協働作業。
5.The Power of Real Time: 気候連動型アプリ“Budweiser Ice Cold Index”(気温が上がればビール割引クーポンが配付される)やユニクロの“Lucky Counter”のようなリアルタイム性を追求したプロジェクト。
6.The Rise of Social Business: 欧州で立ち上がった「カーシェアリング」やユーザー同士で洋服を売り買いするマーケットプレイス“ASOS”などのソーシャルビジネス。
7.Designing for Networks and Understanding Social Spread: カンヌでグランプリを獲得した「Tweetしてくれたらダウンロードさせてあげる!ボタン」“Pay with a Tweet”のようにTweetが貨幣同様の価値を持ち、拡散していくことや、その拡がりそのものを可視化するようなプロジェクト。
8.Seamless Integration Across Device: スマートフォンタブレット、テレビといったデバイス間のエアプレー。ホンダが活用したTVオンエア画面上のキャラクターをキャッチするiPhone Appなど。
9.Power of the Tangible/Creating Social Object: パッケージなど商品そのものをメディアとして活用した企画。2部門でグランプリを受賞した“ROM”や身体に良いキャロットのスティックをジャンクフードっぽいパッケージで販売した“Baby Carrots”なんかが例として上がってます。
10.Rise of Tablet: 兎に角、タブレットが普及した!
11.Getting Creative with Players and Browser: TIPPEXのYoutubeブランドチャンネルを使ったフェイク画面やYoutubeビデオと各種ソーシャルメディアを複合させたクイズ企画“Google Chrome Fast Ball”のようにYoutubeなどのサイトの従来とは異なる使い方の追求。

※最終カットの選択画面からブランドチャンネルのフェイク画面にリンク。ハンターが画面外のTipp-EXを取り出して、タイトル文字の一部を消し、そこに好きな文字を入れることができる。そして、その文字に合わせたストーリーが始まるという仕掛け。


12.Socially Connected Object: ファンからドライバーへのTweet数をエネルギーとして換算し、実際のクルマでレースが行われた“Mercedes Benz Tweet Race”など、ソーシャルメディアとリアルオブジェクトの組み合せ追求。