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「安かろう悪かろう」払拭の新しい手口


「安かろう悪かろう」という言葉がある為に「ディスカウントスーパー」はそのクオリティを証明すべく躍起になっているけど、その為に飛行機のファーストクラスとエコノミークラスの食事格差の話を持ち出すとは中々気づかない。仕掛けたのはポルトガルのディスカウントスーパー“Lidl”。カンクーン行きの機内のエコノミークラスで著名なシェフを仕込んでファーストクラス並みの食事を提供したんだけど、食材を“Lidl”で調達したのでコストは従来と同じというわけだ。同時に、ファーストクラスレシピブックを配ったりファーストクラスプロダクツを販売したりするなど抜け目なく店頭プロモーションにも活かしている。
「鮮度」を強調したり、店内の装飾を上品にしたり、「安かろう悪かろう」払拭の手口は色々実践されているけど、こういう実態をつくると随分見え方が変わると思います。冷静に考えてみると、シェフが本気を出せば従来のエコノミーの食事よりは美味しくなるハズで、それを「ファーストクラス」という魔法の言葉を使ってスーパーのクオリティに還元させるというのはうまい手口ですね。