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Burger King 過去15年のベストキャンペーン


15年に渡りBurger Kingのアカウントを担当し、ヒットキャンペーンを繰り出してきたCrispin Porter + Boguskyがその任を降りることになり、ADWEEKがCP+Bが手がけたBEST15キャンペーンを発表した。

その第一位に輝いたのが2008年の"Whopper Virgins"。Whopper BurgerとはBig Macの対抗商品で、ハンバーガーなど、その存在も知らない僻地の人々(=Virgin)にWhopper Burgerを食べさせたり、時にはBig Macと食べ比べさせるというかなり破天荒な企画。食べ方が全く解らず、パンを1枚ずつ食べようとしたり、おそるおそるハンバーガーを見つめる姿に、よくよく考えれば、こんなデカいハンバーガーを大口開けて食べるなんて、とても下品だよな、と思ったことを記憶しています。「オチ」としては、Virginたちが口々に「おいしい」というわけだけど(実際はどの程度の割合で肯定的であったかわかりませんが)、こういう代々継承する食文化を持つ地域に米国流グローバリゼーションを持ち込むというのも複雑な気持ちになります。

第2位は、世界三大広告賞の1つとされる“One Show”が選んだ過去10年のベストキャンペーンに選ばれた“Subservient Chicken”。こちらが当然1位だろうと思っていましたが。(過去のエントリーをどうぞ)

次に気になったのが第4位の"Whopper Sacrifice"(2009)。Facebookの友達関係を10人切ったらWhopper Burgerの無料クーポンプレゼントという企画。当時、あまりの凄さに驚きましたが、日本には適用されないようだったので友達を切らずに済みました。ちなみに、キャンペーンは途中で中止となりました。

そして、"Simpsonize Me"が第5位(2007)に入った。これは、自分の顔写真をアップロードすると、Simpsonsのキャラクター風に加工してくれるというApp.で、僕も利用したのを覚えています。
Burger Kingは常に奇天烈なコンセプトでキャンペーンを展開していましたが、CP+Bが降りることで全く変わってしまうのでしょうか? 次の一手には凄い注目が集まるでしょうね。
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