Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

2011キャンペーンTop10 10-6位


こうして1年間、海外キャンペーンを紹介し続けてきたので、“Top10”的な、若干上から目線の企画をやってみようと思う。ここにあげる10点以外にも素晴らしいキャンペーンはたくさんあるし、ブログで紹介しきれていないキャンペーンもたくさんあると存じておりますが、あくまでも私個人の好き嫌いということでご了承下さい。まずは、10位から6位をご紹介致します。
10位: Beach Park(ブラジル)のemailプロモーション
地上14階の高さから105km/hで滑り落ちる絶叫感覚を疑似体験してもらう為に、超縦長ビジュアルをemailで送付し、縦スクロールで楽しんでもらうという発想が素晴らしい。

9位: Inspired by Iceland
経済危機や火山噴火の影響で苦境に立たされるアイスランドが「私たちと友達になって下さい」とFacebook,Blog,Twitterを立ち上げ、更に、32万人の国民に対してアイスランドが旅のデスティネーションとして十分楽しめることをソーシャルメディアを通じてアピールするように命じたキャンペーン。国家の緊急事態にソーシャルメディアを活用するというのが、ソーシャルメディアのパワーの凄さを物語っていると感じました。


8位: The Search For The World’s Greatest Salesperson
広告代理店のOgilvyが立ち上げた、世界で最も優秀な営業マンを決めるコンテスト。何の変哲もない赤煉瓦を絶妙のオーラルテクニックによって売り込め! というのがそのシンプルな課題。統計数値を使うとか、メタファーを使うとか、プライベートな質問で親近感を湧かせるとか、そのテクニックの数々を紹介したビデオも結構良かった。写真や映像、踊りや歌のコンテストはあっても、こういったものってなかなか無いな、と。

※Ogilvyによるオーラルプレゼンのテクニックビデオをご覧になりたい方はこちら
7位: Teletransporter(Andes Beer)
バーでの時間を存分に楽しみたい男たちに浮気疑惑をかける彼女や妻を騙す、こんな装置をつくってしまうという馬鹿馬鹿しさが素晴らしい。

6位: Vaio Rocket Project
人類史上最初に月面着陸を成し遂げたロケットのプロセッシング・パワーは現在のVaioより劣っていた。ならば、現代のVaioをもってすれば、ロケット打ち上げは可能なはず。というのがこのプロジェクトを立ち上げた趣旨。そして、高校生数名にシリコンバレーのロケットベンチャーの社長を加えたメンバーでロケットを打ち上げを発表した春先、ロケットといってもそんなにたいしたものではないだろうと考えていたけど、実際に打ち上げに成功した夏のビデオを拝見すると結構立派なもの(Science Channelでドキュメンタリー番組としてオンエア。全長8.8m、重さ4.1t。最高速度はマッハ2.8、高度4480mを記録)。一体、いくら費用をかけているのか、と思うと同時に、企業がプロモーションの一貫としてロケットを打ち上げることにかなり驚いた。