Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

スマートフォンは難しくない






マーケティングの調査プロセスの1つとしてグループインタビューというのがある。特定のターゲット層を数人集めて、商品に関する質問の雨を浴びせかけるという方法だ。今回、“Sony Ericsson”がXperiaのプロモーションとしてリリースなさったヴァイラルビデオのシーンはこの「グループインタビュー」を応用したものだ。
Xperiaを含む3機の異なるスマートフォンを非スマートフォンユーザーに渡して、ユーザーがどう反応するのか、簡単に使えるかどうか、というのがインタビューのテーマ。子供たち篇、モデル篇、サーファー篇、マッチョ野郎篇、グラムロッカー篇の5パターンあり、いずれも、インタビュアーが「何言ってるのかさっぱりわからないよ」と漏らすように、ユーザー側が少々バカっぽく、子供たちは子供らしく意味不明に振る舞う。そして、最後は「ズームを使ってビデオ撮影して(Video Zoom)」「私の顔写真が何枚あるか探してみて(Face Recognition)」「Xperiaで音楽再生しているアーティストの情報をネット検索して(Infinite Button)」「最後に受け取ったSMS,email,Facebookのフィードを直ぐに調べて(Timescape)」などの指令を出し、そんなバカで無知な人たちもXperiaなら簡単に使えてしまう、というオチで機能を紹介するという演出。
スマートフォン=難解と思っている人を口説き落とそうとしてつくられたビデオであると察するが、全5パターンの内、モデル編だけが圧倒的に視聴数が高く(15万)、他は全てその半分以下。モデルという言葉が持つ男の吸引力は凄い。