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Campaign, more than anything

ワーゲンが描く未来社会


フォルクスワーゲンが今年の春頃から展開しているブランドキャンペーン“Think Blue”のコンセプトビデオがリリースされた。“Think Blue”とは、ワーゲンが注力しているクリーンディーゼルエンジン“Blue Motion”と連携した環境に対する思想を表現するキーワードであり、60年代、「ビートル」の販売に大きく貢献したキャンペーン“Think Small”も意識されている。ビデオでは、1人1人が効率的にエネルギーを利用するドライビングを心がけ、環境に配慮した行動をする心地よい未来社会が描かれているが、これは、昨年の大ヒットキャンペーンの1つで、カンヌ広告祭でグランプリを獲得した“The Fun Theory”にも通ずる世界である。
フォルクスワーゲンの環境メッセージは一貫して、エンジンなどのテクノロジー自慢よりもむしろ、「未来のためにみんながとるべき行動」に焦点を当て、また、そこで描かれている世界の心地よさを大切にしていることから、個人的にはお仕着せがましさを感じず、好感を持っている。環境テクノロジーでは後発なだけに、そうせざるを得なかったのかもしれないけど。