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カンヌライオン「Promo部門+PR部門」グランプリ


Easton校とPhilipsberg校という100年続くライバル校の間で1993年に行われたアメリカンフットボールのハイスクール・チャンピオンシップゲームは、7対7の同点で終了し、伝説として今も語り継がれているのだが、15年の時を経て、その決着をつけるべく当時のプレーヤーやスタッフが集まり、昨年夏、“Replay”が行われた。プロデュースしたのは「ゲータレード」。すっかりフットボールから遠ざかってしまった人たちが、怪我しながらも懸命に取り組むシーンは感動モノ。チケット10,000枚が90分でソールドアウトするという注目の高さに、メディアも一斉にこの話題をとりあげたという。
ゲータレードは、NFLスポーツドリンクを提供しているけど、こういったゲームもサポートすることでフットボールとの密着感をより一層高めることに成功している。
以前、FIFAランキング最下位決定戦が大きく注目されたことがあったけど、そこに何かドラマがあれば、プレーの質を超えて注目を集めるポテンシャルがあるのがスポーツの底知れないところだと思う。
そして、この企画、カンヌライオン2010「プロモーション部門」「PR部門」でグランプリ獲得の快挙を成し遂げた。
※30代の「スポーツ離れ」を危惧した「ゲータレード」が、かつてスポーツに青春を捧げた30代が再びスポーツに取り組む姿を通じて、30代以降もスポーツすることを啓蒙する狙いがあったらしい。