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同性愛結婚の憲法改正阻止を狙ったキャンペーン


“Proposition 8”に反対する同性愛支援者が“Make Homosexuals Marry”(ホモセクシャルたちに結婚を!)というユーザー名でリリースしたヴァイラルビデオ。同性愛者だって異性愛者と同じようなものなんだ、ということをアピールすべく、よくある男女間のやりとりをゲイカップルが演じている模様。
米国在住時、サンフランシスコ市が同性愛結婚を認め、全米中から同性愛者がサンフランシスコに集結し、役所前の長蛇の列と狂喜乱舞するカップルたちをニュース番組がセンセーショナルに報道していた記憶が鮮明に残っている。既婚者に付与される権利を受け取ることができるかできないか、彼ら彼女らにとっては一生を左右する深刻な問題なんだよなぁ。
※“Proposition 8”について少々説明を。
カリフォルニアで1872年に制定された婚姻法では結婚は男女に限るという明言がなかったため1977年にゲイカップルが結婚を求めて訴えたところ、その当時の裁判官たちは結婚といえば男女のことだと訴えを退けた。そして、2000年に民法カリフォルニアにおいて結婚は男女のものと理解するという明文を挿入すべくProposition 22が提唱され、州民投票の末、61%の賛成で法律の一部となった。その後、2004年にサンフランシスコ市長が同性同士の結婚を独自に許可したが、裁判所が市のレベルではその権限がないと停止させるも、サンフランシスコは州憲法において全ての州民は平等の権利を有すると保障しており、Proposition 22はそれに反することを理由に同性同士の婚姻を認めるよう訴えた。2008年5月15日、州最高裁判所が4対3で同性同士の婚姻を認めないのは州憲法の保障する州民の平等を脅かすものだとして、同性同士の婚姻を認める判断を下した。これで、カリフォルニア州では同性同士の結婚が認められることになったのだが、この裁判所の判断を反対する団体が結婚を男女に限るものとして、民法的なレベルではなく州憲法の修正に乗り出した。それがProposition 8。何と、カリフォルニア州憲法は51%の賛成があれば簡単に州憲法を変えることができるようだ。