Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

カーアクションムービーに自分自身が出演



(以前に紹介した)Philipsの“Parallel Lines”やAbsolut Vodkaの“NY-Z”のようにWeb上のエンタテイメントと言えば手の込んだムービーが代名詞であったが、(同じく以前に紹介した)“King of Cannes”“Hero”のように、そのムービーをパーソナライズし、ユーザー自身がムービーに出演するというケースが見られるようになってきた。勿論、FacebookTwitterに展開し、そこでの会話をより大きく盛り上げ、「俺もやってみたい!」とみんなに思わせることで、ブランド体験を拡大していく狙いがある。
“King of Cannes”“Hero”では、Facebook Connectで自分の顔写真及び友達の顔写真をアップロードし、その写真があまりに自然に映像に収まっていることに驚いたが、Lexus CT200h hybridのプロモーションとして実施されている“Lexus Dark Ride”はその上を行く仕掛けをご披露なさっている。
Lexus Dark Ride”もFacebook Connectが前提になっており、怪しげな女性ナビゲーターの指示に従い、WebCamで自分の顔写真を撮影。その後、ナビゲータから3つの質問が提示され、マイクロフォンを通じて答えると、その返答が「セリフ」となって、Lexus CT200h hybridのカーアクションムービーに自分の声が組み込まれる仕組みになっている(ドライビングナビゲータという設定)。
“King of Cannes”“Hero”と比較すると写真の登場時間が短く、また大きさも小さい(写真下 車載通信機器に小さく映っている)ため、主役感が希薄で満足度は低かった。声の出演には少し驚きを感じたが、自分の声が「いい声」でも何でもないため、ムービーそのものを台無しにしている感じは否めず、気まずさが残っている(少なくとも私の場合は、英語の発音が酷いこともあり無惨な結果に終わった)。「ユーザーを持ち上げて良い気分にさせる」というのはコミュニケーションの要諦の1つであると改めて感じる。
WebCamが無い場合は、Facebookのプロフィール写真がアップロードされ、音声の出演はありません。