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ホテル経営者が戦々恐々する非営利団体のパワー


最近、企業が生活者に振り向いてもらうための手段として「フラッシュモブ」を使うが、この出自は「街頭デモ」である(たぶん)。勿論、「街頭デモ」でよく見られる光景は看板を持ってシュプレヒコールを唱和することであり、音楽に合わせて大勢で唄って踊るという企業がよくやる「フラッシュモブ」とは異なる。
5/8、サンフランシスコのWestin St. Francis Hotelで行われたのは、双方をミックスした、大勢で唄って踊りながら抗議するという行動である。曲はLady Gagaのヒット曲“Bad Romance”の替え歌。“Boycott this hotel(こんなホテルの仕事なんかボイコットしてしまえ)”“This is bad bad hotel.(ここはほんとに悪いホテルなんだ)”“Don't get caught in a bad hotel.(こんなホテルで働くもんじゃない)”と叫んでいるのは“San Francisco Pride at Work”“One Struggle One Fight”という非営利団体。彼らが焦点を当てているのは労使問題であり、ホテルが従業員を「ヘルスケア無しの酷い契約」で雇っていることに抗議している。
このホテルロビーでの抗議の結果、従業員及びその家族に対するヘルスケアを経営側に認めさせたようだ。そして、彼らはその他の従業員を不当に扱うホテルに対しても同様の抗議行動を辞さない構えであり、The Palace, Hyatt, Meridianなどがリストに名を連ねているという。