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Happy Mealの禁止法案が議会へ


マクドナルドの“Happy Meal”に代表されるファーストフードのオモチャ付きセットは子供達に大人気で、キッズマーケティングの成功例として業界内で称賛されてきたが、どうやら一部の地域では禁止の憂き目にあう可能性が出てきた。
Los Angeles Times”によると、カリフォルニア州サンタクララ郡で、485カロリー以上、600mg以上の塩分、または多量の砂糖・脂肪分を含む食品にオモチャをセットして販売することを禁止する法案が議会にかけられる見込みとなっているようだ。つまり、オモチャが主因となって子供がファーストフードに接触すると考えているようで、増加する肥満及びそれに伴う行政のヘルスケア関連支出の増大に深く関連づけている(全米の子供の70%がオーバーウェイトまたは肥満と診断されている)。また、幼い子を持つ親の意見としても「一旦ファーストフードを口にするとヘルシーフードに近づかなくなる」「オモチャは結局ゴミになる」などがあり、禁止への気運は高まっているという。
また、随分昔に知ったことだが、米国の子供達が最も食べる野菜は「ポテト」であり、「フレンチフライ」という形で食しているという。ここからは仮説であるが、ケチャップにポテトを浸して食べることが多く、その結果、舌の感度が鈍る為、強いフレーバーしか感知できず、結局多量の砂糖や塩を欲してしまい、それが肥満に繋がるのではないか。米国で砂糖の塊のようなアイスクリームに驚かれる方も多いと思うが、そういうことが根底にあるのではないかと思う。精進料理などの薄味は彼らにとっては何も食べていないに等しい感覚なのだろう。
この禁止の動きはサンタクララ郡に限定されたものであり、すぐに全米へと波及するかどうかはわからないが、タバコの現況も小さな発火点から拡がっていったことからファーストフード業界関係者としても楽観視はできないところである。