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Campaign, more than anything

ホームレスに注目を集める斬新な一手


NYCのホームレス人口は約40,000人。実に日本一の大阪の10倍である。
これは看過できないと立ち上がったのがホームレス支援団体の“Pathways To Housing”。まずは、通り過ぎる人々にこの事実を知ってもらおうと、プロジェクターを使ってホームレスの姿を壁に投射するという到底思いつかない方法を駆使。同時に、SMSナンバーを表示し、誰かがそのナンバーに送信すると寝ているホームレスが起きあがってドアを開け、家の中に入っていくという仕掛け。更に、もう1つのSMSナンバーに送信すると寄付までできてしまう。
日本のクリエーターがグラフィック分野で社会問題の解決に手を貸すシーンは結構見受けられるが、OOHやイベント、インタラクティブ分野での協力、斬新なアイデアの提供というのはほとんど目にしない。当然、このような問題解決にあたる団体は企業同様のコストを支払えるわけでもなく、ボランティアに近い作業になると思うだが、「意外に」日本の方が拝金主義的ということだろうか? 確かにグラフィックは「身一つ」で片が付くが、OOHやイベントとなるとそうはいかない。
名前は無いがアイデアはあるぞ! というエージェンシーの格好のプロモーションの場として可能性があるとは思ふのだが...。