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占いが本来持つ「怪しさ」を楽しむ



Matrixにも登場するように、占いとは本来裏通りの怪しげな空間で胡乱な目つきをしたマダムが提供するものであると思ふ。しかし、朝の情報番組や情報誌などに占いが登場するようになって占いが本来持つ「灰汁」のようなものが消えてしまった。
そんなことを考えさせてくれたのが、当ブログお馴染みのVodafone(オランダ)のキャンペーン“Madame Tre Sesti”である。このキャンペーンはVodafon360(FacebookYoutube,MySpace,Twitter,Flickrといった超メジャー級のソーシャルメディア+Hyve〈オランダのSNS〉とシームレスにつながるサービス)のプロモーションとして実施されており、参加するためにはFacebook or Hyveのアカウントが必要となる。
私の場合は、Facebookを選択。生年月日を入力すると、私に4つのオプションが提示される。“Love Life”“Life Rythm”“Social Health”“Personalityh”。この4つのどれかについて占って欲しければ「どうぞ」ということである。ということで、なんとなく“Love Life”を選択。すると、“Madame Tre Sesti”が水晶ではなく、怪しげなメガネを装着し、占い開始。私のFacebookアカウント上に記されたパーソナルデータ、友人データをすらすらと読み込んでいるご様子。ややあって、友人の“Jacqulin”とベストマッチであるとの結論を下された。そして、そのメッセージはFacebookにフィードされ、それを見た“Jacqulin”やその他のFacebookフレンド達が「私もやってみよう!」と思うことを期待するという仕掛け。
既にコンテンツとしては陳腐化し、ハンバーグの横の冷えたスパゲティ程度になった感のある「占い」だが、こうやって演出されるとわくわくしてしまう。新しいものをクリエイトするのもいいが、あの世に葬られたものにマイナーチェンジを加えて復活させるというのもよろしいものです。