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想像を現実にした11人の物語



「想像を現実にする」これは昨秋導入されたソニーの新タグライン“Make.Believe”の意味するところである。今年に入って北米で本格的にスタートしたブランドキャンペーンでは、11人の「想像を現実にした」人たちをフューチャーした11本のビデオストーリーが展開されている。
レーシングゲーマーから実際のレーサーとなったLucas Ordonez(ゲーム)、家族の時間を大切にする普通の少女から映画祭で受賞するフィルムメーカーになったJessica Sanders(映像機材)など、全てのストーリーがソニー事業ドメインと紐づけられている。また、映像演出もひとひねり加えられており、ナレーションやテロップを使用せず、壁や物、紙など被写体に描かれた文字でストーリーを表現している。
イノベーション」という言葉を頻繁に耳にする今、(社内外含めて)「何かを成し遂げた人の物語」が引用される機会が多くなったが、社内だと自慢に見え、社外だとしっくりいかないということをよく感じる。ソニーのケースでは、どちらもしっくり感じるのは(少なくとも私はそう感じる)、ソニーが一貫してそういうことを大切にしてきたという歴史のなせる技ではないかと思ふ。