Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

バカになれ! と叫びながら、かしこく振る舞うDIESEL



Be Stupid”(バカになれ!)とDIESELがおっしゃっている。この“Stupid”という単語、バカはバカでも放送禁止の方のバカである。そして、あろうことかDIESELは、この単語をキャンペーンタイトルとして使う決心をなさったわけだ。
ただ、この“Stupid”という言葉の捉え方は、従来とは幾分異なっている模様。「かしこい(Smart)奴は頭で考え、バカ(Stupid)は心に問いかける」「かしこい奴はプランがあるが、バカには物語がある」というコピーが示しているように、ここでいうバカとはかなりクレージーなクリエーター的感覚や冒険心をお持ちの方ということのようだ。
キャンペーンの本題は、DIESELの2010年カタログにセットされるミュージックビデオのネタとなる“Stupid”なアイデア探しであり、“Stupid”な映像投稿を呼びかけている。最終的に100のアイデアが採用さるそうだが、自分のブログやFacebook等のアカウントをお持ちで、そこにEMBEDすることが採用条件となっている。なーんだ、“Be Stupid”等と叫びながらも、したたかすぎないか? このキャンペーンは、“DIESEL=Stupid=クレージーなクリエーター”として世の若者から支持を得ようと試みているにも関わらず、どちらかというとDIESELは“Smart”な方に属しておられるようだ。
それはさておき、キャンペーンサイトで公開されている“Stupid COLLECTION”なるビジュアル集があるが、これこそ本当の“Stupid”(写真上が代表例)。トップページ右下の枠です。
このDIESELというブランド、過去にも“Stupid”なことをしでかしていらっしゃる。これは一昨年“XXX Party”(XXX=ハードコアの意味)というイベントを世界数都市で展開したときのプロモーションビデオで、かなり懐かしいAVをリメイクしたものだ。タイトルがタイトルだったので何か仕掛けがあるのだろうと思ったが、初見で唖然としたことを今でも覚えている。ちなみに各都市版のプロモーションビデオがリリースされたが、東京版は平凡な表現だったと記憶している。