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Campaign, more than anything

世界には“Love”が必要だ



スターバックスがアフリカで起こっているエイズの悲劇に国際的な関心をフォーカスする為、U2のBONOが主宰するREDと組んで“Starbucks Love Project”を立ち上げた。このプロジェクトで興味深いのが上のビデオで、世界156カ国のミュージシャンが12/7の13:30(GMT)に同時に“All You Need is Love”を歌うというもの。なじみの顔は見あたら無いが156カ国集まれば結構なスケール感だ。また、自分の歌唱ビデオをアップロードするプログラムもあり、1アップロードにつき5セントが寄付される。更に“Love Drawing”というプログラムではWebサイトのドロー機能を使ってLoveをテーマとしたビジュアルを描き、アップするとまたもや5セントが寄付される。その他にもコーヒーやCD等、売り上げの一部が寄付される商品がいくつか設定されている。
この手の「私は良い人です」キャンペーンがどんどん増えている。少しずつでも世界が良くなっていくことは本当に素晴らしいことだと思う。しかし、である。こんなに数が増え、やがて差別化の工夫に限界が生じてしまうと、腹の底では「マーケティング目的第一主義」の企業群がこぞって手を引いて行かないだろうかと少々心配にもなる。もともと無いものが、無いままより、あったものが無くなる方がインパクトが大きそうだからだ。まっ、スターバックスの場合は、アフリカのコーヒー豆生産農家を支援するという意味合いもあるだろうから、簡単に手を引かないだろうが。ともかく、どちらの企業もこのプロジェクトが掲げる“Love”を持っていることを期待したい。