Campaign_Otaku

Campaign, more than anything

髭を触れば冷静に考えられる



日本でもケータイやWebを使っての若者の“いじめ”が大きな社会問題となっているが、米国でも同じような問題があるようで、携帯端末メーカーのLGが、その解決に乗り出した。キャンペーンタイトルは“Give it a Ponder”(よく考えてから行動しよう)。
LGの調査によると、若者達のケータイを使った“いじめ”の多くはゴシップ的なもので、恥ずかしい写真や侮辱的コメントを仲間の間で送り合うそうだ。キャンペーンでは、それほどいじめに積極的でない傍観者層に対して、受け取ったメールを転送したり噂を拡げる前にもう一度相手の気持ちになって考えることを呼びかけている。
そして、“考える”という行為の象徴として“Ponder Beard”(考える髭)を使用。髭で有名な俳優“James Lipton”を起用し、彼の髭を取り外して、テキストメッセージングしようとしている若者達の顎に付け、髭を触りながら落ち着いて考えるよう促すといったユーモアに満ちた方法で、若者達にメッセージを発信している。
キャンペーンの構造としてはソーシャルメディアをふんだんに活用している。www.giveitaponder.comが拠点となり、Facebook,Twitter,Flickr,Youtubeへのリンクとして機能している。
日本でもこういった問題は大きく取りあげられているが、キャリアや端末メーカーが本格的に取り組んでいる例はお目にかかったことがなく、海外の例をトリガーに日本でも普及していくことも考えられるだろう。
※TVCMは上記以外に、Locker Room,Angry,Unicornが用意されている。