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アンチ・ソーシャルメディアにのっかるCoca-Cola


電車に乗ると同じ車輌の大半の人がスマートフォンに没頭し、うつむいている。ファミレスにカップルで来店し、互いにうつむいてスマートフォンに没頭している光景に出会う。ここまでスマートフォンソーシャルメディアが人を魅了すると'アンチ'の動きが現れるのは必然だ。
メガホンの形をしたこの"Social Media Guard"を開発したのはCoca-Colaで、これを人の首につければ、スマートフォンの画面を見ることは困難になり、失いかけている友人や家族との大切な会話の時間を復活させ、Coca-Colaを飲む時間が楽しくなるという訳だ。

勿論、Coca-Colaが実際に"Social Media Guard"を作って販売する訳では無いけど、"Shared Happiness"のタグラインにも合っているので、最近の"アンチソーシャル"の流れに「一丁噛み」しておこうという感じでしょうか。

クリエーティブエージェンシーに効く薬"John Ryder"


一見、欧米のDSで陳列されているごく一般的な薬のパッケージデザインだけど、この薬は「クリエーティブの痛み」専用の薬であり、クリエーティブエージェンシーが抱えるストレスによる血圧上昇やクライアントからの耳の痛い要求、不鮮明なクリエーティブビジョンに効くとされている。
この薬のブランド名は"John Rider"。ロンドン在住のコピーライターであり、この偽薬はエージェンシーへの売り込みツールという訳だ。
中にはリーフレットが入っていて、"John Ryder"が何で、どのような成分を含んでいて、どのような服用効果が得られるか、保存方法は?など薬の一般的なインストラクションに合わせてコピーライターらしく気の利いた文章で綴られている。


原文は2Pに渡ります。


既にこの作戦は幾つかのエージェンシーで成功しており、また、Twitterでこの企画を称賛するコメントなどが寄せられているという。
プロダクションの売り込みも工夫が必要。ポートフォリオを持ち込むだけじゃダメなんですね。

あなたが寝ている間にあなたは社会貢献できる


広域ネットワーク上にあるPCのCPUやハードディスクなどを結びつけ、1つの複合したコンピュータシステムとして大規模な計算能力などを必要とする企業や研究機関に提供する有料サービス「グリッドコンピューティング」。
この「グリッドコンピューティング」をモバイル端末に限定してネットワーキングし、その演算能力を無料で世界の研究機関に供給しようというプロジェクトがオーストリアでスタートした。
このプロジェクトを主導しているのはSamsung 及び University of Vienna。"Power Sleep"なるAndroid Appsをタブレットスマートフォンにインストールし、ユーザーが睡眠中に作動させることで、その演算能力を癌やアルツハイマーといった病の研究に役立てるという、アラームのスイッチを入れるだけの"寝ている間に社会貢献できる"プロジェクトだ。

スマートフォンから得られた演算能力をプールし、タンパク質に関する計算処理を行う世界中の研究機関が利用可能。その計算結果をUniversity of Viennaの研究員が集約・整理し、オープンソースデータとして配信するというプロセスで社会に貢献する。
世界中にプロジェクトを宣伝し、世界のアンドロイド・スマートフォンが参加すれば凄い演算能力を世界が良くなる為に供給できそうです。